『前回までのあらすじ』吉祥寺デリヘルは吉祥寺デリヘルでもただの吉祥寺デリヘルでは終わらなかった。そんなこんなで大変な思いをしたけれど終わってみたら感慨深いものが残った。それは名残惜しいような寂しいようなこんな気分は生まれて初めてだった。
だから僕は柄にも無く思ってしまったんだ。吉祥寺デリヘルっていいなって……。まさか自分がこんな穏やかな気分になれるなんて思いもしなかった。あの生か死かない殺伐とした時間を……無限に続くと思われるルーチンワークの果てに、たどり着く事はかなわないと思った道の果てに確かにあったゴールをたぐり寄せたあの感覚。だけどそんな気分に浸る間もなく新しい状況が僕の前に鎌首をもたげてやってきた。吉祥寺デリヘルの恩恵を持ってしても今度の状況を打開するのは困難だろう。
そも、それを攻略するのは義務ではないけれどあの気分を再び味わえるのならば僕は何度でも乗り越えようと思う。ありがとう吉祥寺デリヘル。